換気扇を回しっぱなしの家は不衛生

2011.11.05

新鮮でクリーンな空気が家中を満たす、というキャッチフレーズの二四時間換気システムが一つの流行のようになっている。これは、機械換気扇を使って外の空気を取り入れ、空気中のほこりや菌をフィルターに吸粁させ、ダクト(筒状の配管)を通して各室に送るというものだ。しかし、きれいな空気というものを、ダクトや給排気孔やフィルターを通して送れるものだろうか。常時換気扇を回し、ダクトを通して室内の空気を排気している通気孔のガラリは、ぞっとするような不潔、不衛生さだ。風が同じ場所を通り続けると、空気が接するガラリやフィルター、ダクトの筒、壁面に、空気中の湿気とともに多極多用のゴミや雑菌が付杵してしまうのだ。車のエアコンのスイッチを入れたとき、不快な臭いが吹き出してきた経験をお持ちの方は少なくないだろう。フィルターを通すと、どうしてもそこにゴミが付き、菌が付着する。フィルターは常に消潔にしておかなければいけないのだが、実際にはそう簡単にはいかない。もし、空気をエアクリーナーなどのフィルターを通して循環させるシステムを採用するならば、実に不衛生となる。今、シックハウス症候群が多くの人の健康を損ない、大きな社会問題になっている。シックハウス症候群は、最初、アメリカで問題になった。オフィスビルの空調システムのダクトに溜まった雑菌によってビル内の空気が汚染され、多くの人々が病気になったのである。「きれいな空気を各室に供給する」と言葉では簡単に言えるが、実は不衛生で健康をおびやかすものかもしれないのだ。外の空気がきれいならば、わざわざ換気扇を回して不潔なダクトを通す必要はなく、窓を開ければ済むことだ。大きく窓を開ければ、ほとんど一瞬のうちに室内の空気の入れ換えができる。