旧日産生命の経営破綻で生命保険の不倒神話はもはや過去のものとなっているが、現在のような経営環境の「四重苦」などからいつ破綻会社が出現しても不思議ではない状況であり、契約者保護策(セーフティネット)への関心が高まっている。日本版ビッグバンの精神は、これまでの裁量的な行政を排し、ルールに従った透明で公正な監督行政を実現することだ。かつての保険業法には、大蔵大臣の命令で経営不振に陥った生命保険の保険契約を強制的に他の保険会社に移すことができる「強制包括移転」の条項があった。
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だが、強権を発動する基準は極めて裁量的にならざるを得ない。今後は、経営の健全性確保と経営破綻の未然防止を図る観点から導入される早期是正措置と、経営の透明性を確保するためのディスクロージャー改善、保険計理人の責任強化などとともに、経営危機への対応としてセーフティネットが制度を守るために重要な役割を果たすこととなる。