老いたカモメは海の上に落ちて死んでしまう

2011.04.20

自分が医師であることから、今自分の体の中で何か起きているのかわかっているだけに、アンチエイジングはとても興味深いものとなった。特に自分の体の中で直接実感できるため、その意欲はさらにエスカレートした。効果があった理由はわかっている。サプリメントを飲むだけではこれほどはっきりと効果を感じられないだろう。水を飲むことと、有酸素運動を同時に計画的に行うことで相乗効果が得られる、という実感を持つことができたのである。これまでの医療は病気になってから、それを治療するに過ぎなかった。よくても年に一回の健康診断を受ける程度で、自分自身をいま以上に健康的にすることに注意を向ける人は少ないだろう。しかし、アンチエイジング医療ではほんの少しのことをきっかけにして、健康状態の改善や若返りが図られる。人間の寿命は遺伝子レベルで調べると理論的には120歳まで生きられるという。長く生きること自体には、さはどの興味を持たないが、生きているかぎり、できるだけ健康でありたいとは常づね思っていた。このアンチエイジング医療を始めることで、だれでもが願う健康への夢を手に入れる大きなチャンスとなるのではないだろうか。では、アンチエイジング医療を行い続けた結果、人間はどのように死に至るのであろうか?それは海を渡るカモメを例にとるとわかりやすい。カモメは子どものカモメも、老いたカモメも、みな一緒に飛び続けている。真っ白い毛で覆われていることもあって、外見では歳を推測することができない。しかし、老いたカモメはあるとき、パタッと海の上に落ちて死んでしまう。まさにそれこそが理想的な死なのである。人間の場合も、寿命に達する直前まで元気に生活していながら、あるときぱたっと心臓が止まっていつの問にか天国へ、という最期が理想であろう。人は不摂生を続けていると、寿命を全うする前にガンや脳梗塞、心筋梗塞などの恐ろしい病気にかかることが多い。いわゆる人の死の三大原因だ。これらの病気にかかると、残念ながらつらく苦しい闘病期間が続き、最終的に死に至るという最悪の結果を招くことが多い。ふだんから自分の体を健康的に維持することがいかに重要であったか、病気になってから気づかされるのが大方の人間だ。このアンチエイジング医療との出会いをきっかけにして私は決してこれらの恐ろしい病気にかからない強い自信と根拠を持つに至った。