ドアは片開きの場合、人一人が立って通れるほどの縦長の形です。これで十分。もっと広くしたいときは片開き戸を二つ合わせて両開きにしますが、やはりドアの形は同じ縦長です。これは、ドアというのはおおむね蝶番と呼ぶ金物二枚で横釣りになっているからです。横幅が大きいと、釣り元に重みがかかりすぎて無理がくるとか、開け閉めが大変になるなど、よくないことばかりになります。こんなわけで、ドアは大きく開けられないのですが、それは致し方ありません。
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ドアというのは閉鎖的なものだからそれでよいのです。この点、引き戸はドアと違い、横幅のある方が安定して引けるので、引き戸の形はドアよりも幅広にでき、広く開放する工夫がいくらでもできます。二間の間に立てる建具は、ふつうは溝を二本にしてそれぞれ二枚ずつの建具を入れます。ですから、開放できる限度はその半分、一間です。四枚の建具の中二枚を左右に引き、中央部が一間開いている姿はよく目にしていると思います。この場合、建具の幅は半間です。