「ペーパーと呼ばれる、机に向かってやる勉強が五十五分間続きました。娘は最後のほうになると飽きてしまって、ほかの子のペーパーをのぞいたり、教室の入り口でつけてもらった名札が気になって、先生の話を聞かずにいじっていたりと、私をはらはらさせましたが、とりあえず無事終了。クレヨンやはさみなどの道具を片づけて、私のところに持ってくると『ママ、もっとやりたい!』とせがんだので、ちょっとびっくりしました」ペーパーが終わると、つぎはからだを動かす体育的な授業に入った。机を片づけて真ん中に空間ができた。床にビニールテープが何本か貼ってある。「それでは白い線のところに並んでください」と先生が指示し、白線から五十センチほど離れたところに置いてあるカゴにボールを入れるゲームをした。子どもたちには赤と白のボールがそれぞれ三個ずつ渡され、「さあ、右のカゴには赤いボール、左のカゴには白いボールを入れてね。誰のがたくさん入るかなあ」と先生がうながした。ところが、子どもたちには右と左がいまひとつわかっていなかったようで、一人が赤いボールを左のカゴに入れると、みな我も我もと赤いボールを投げ込んでしまった。
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