「21世紀マンション」のモデルルームを見て、「増えてきたなあ」と思うのが12畳以上の広さを持つ「部屋」だ。12畳以上というと、リビング・ダイニングを思い浮かべる方も多いだろう。だが、いま増えているのはリビング以外、ズバリ「寝室」を12畳以上にするという発想である。12条の寝室は、単に広いだけではなく、いくつかの仕掛けが施されている。まず、ドアと窓、クローゼットがふたつずつ設けられる。ドアがひとつしかない場合でも、将来、もうひとつのドアを簡単に設置できるようになっている。つまり、2部屋に分けることを容易にしてあるわけだ。ドア、窓、クローゼットがふたつの「12畳以上寝室」があると、一家4人のファミリー世帯はとても暮らしやすい。その理由を説明しよう。まず、子どもが小さいうちは、親子の寝室として使う。12畳以上の広さがあれば、シングルベッドを4台並べるのも余裕だ。親子4人がいっしょの部屋に寝る。これは、家庭円満の第一歩である、と私は思っている。しかし、寝室が6畳程度の広さしかないと「4人いっしょ」は無理。その結果、父親だけ別の寝室に寝ることとなる。これはいろいろな面で家族の絆にキズをつける……まあ、断定はできないが、その可能性があるというのが私の持論である。しかし、12畳以上の広さがあれば、その危険を回避できる。それが12畳寝室の利点である。