日々の暮らしに戻った患者さん

2012.02.08

病棟にいる限り、外来通院だけで治る患者さんとは縁がない。入る情報が重症な方にバイアスがかかることを、どうかご理解いただきたいと思います。その後、彼女は再発することなく、維持量の抗うつ剤を飲みながら、元気に暮らしているそうです。私たちは外来で診察している医師からその無事を聞き、元気でいてほしいと願うばかり。日々の暮らしに戻った患者さんは、外来が済んだら、すぐに家へ職場へとお帰りになるので、お目にかかる機会もないのです。改めて考えてみればこれもちょっと淋しい気もします。でも、病院って基本的には縁がない方がいいところ。忘れる力を取り戻した患者さんが、私たちと過ごした日々を忘れてくれることが、一番いいことなのかもしれません。