車はメカニズム、アクセサリーによって商品価値を高める

2011.12.09

眼を転じてオートバイの世界を見ると、最低価格のバイクが六万円で、その実用品が二倍の一二万円となり、いわゆるナナハンといわれる最高級車が一〇倍の六〇万円程度というのも、自動車とまったく同一の傾向である。いいかえれば、オートバイから自動車へと価格が高くなるに従い、実用最低限度の商品と最多数の大衆商品との価格比が狭まり、せいぜい二倍から三倍程度となるということである。同一サイズのセダンでも、いわゆるデラックスといわれる最低価格の基本車型から、エンジンを大排量としたり、オートマチック・トランスミッションなどの機能的部品の相違と、AMからFMラジオやステレオまでのアクセサリー部品の取り付けによる高価格車までの価格幅についても一・五倍から二倍の開きである。

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このことは、自動車を交通機械と考えれば、機能的にはまったく同一水準でありながら、それとはあまり関係がないメカニズムの高級化やアクセサリーの豊富さで、商品価値すなわちイメージを高めているムード商品であるといえる。