思春期を迎えるころになると、体のなかでは劇的な変化が起こってきます。体が大きくなる成長ばかりではなく、男の子は男性らしく、女の子は女性らしい体に急激に変化していきます。このような劇的な変化は、体内でつくられて分泌されるホルモンのはたらきによって起こってきます。とくに成長ホルモンと性ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン)の分泌が活発になり、その影響がそのまま心身に顕著に現れてきます。この「第二次成長期」と呼ばれる時期は、女性の更年期障害と同様、ホルモンバランスが通常の状態から逸脱して、いわば「くずれている」ような状態になります。筋肉の成長が速すぎて、それが骨の発達に追いつかないために関節に痛みが現れたり、体の性的な徴候が急激に現れて、心とのバランスが取れなかったり、食べすぎて太りすぎたりすることもあります。体の急激な変化は、心がそう簡単に受け入れられるものではありません。思春期の子どもたちが精神的にも不安定になりやすく、極端に走りやすいのも、そのせいです。おそらくそうした不安定な状態が、青春という甘酸っぱい思い出になっていくのでしょう。誰の記憶にも、それは残っているはずです。思春期に特徴的に現れてくるニキビという肌の障害も、そうしたアンバランスなホルモン分泌によって起こってくる弊害のひとつと考えられます。
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